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ギタリスト3人LA旅行記 2日め G&L工場見学その2

ゴールデンウィークが終わって早いもので10日ほど経ちましたな〜

来週は中間考査、そして月末には保護者懇談会と、これからますます多忙になりそうな毎日。。。疲労がたまっているのか最近肩こりが重症化している俺です。。。

さてギタリスト3人LA旅行記のつづきです。
ギター工場であるG&L社の工場見学の話でしたな。。。

今回は工場見学というより、オフィス内のとある超貴重な部屋をご案内します。

しかしその前に、この会社を作った「エレキギターの創始者」である世紀の発明王、Leo Fender氏について説明した方がよいでしょう。wikipediaからちょっと引用しときます。
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クラレンス・レオニダス・フェンダー(Clarence Leonidas Fender, 1909年8月10日 - 1991年3月21日)はアメリカ合衆国の弦楽器・ギター・アンプ製作者。フェンダー・エレクトリック・インストゥルメント製造会社、現在のフェンダー・ミュージカル・インストゥルメンツ株式会社の創業者。その後ミュージックマン(現在はアーニーボール社に買収されアーニーボール・ミュージックマン)、G&Lミュージカル・プロダクツ(G&L Guitars)を設立した。
1950年に彼はジョージ・フラートンと共にエスクワイヤーとブロードキャスターを発表する。それらはフェンダー社によって製造された最初の標準的エレクトリックギターであった。ブロードキャスター(Broadcaster)の名称はグレッチ社の商標(グレッチ社はBroadkaster)だったため、しばらくの間ヘッドのデカールのブロードキャスターの部分だけを切り取って販売。これがいわゆるノーキャスターで、その後当時人気を博しつつあったテレビにあやかってテレキャスター(Telecaster)として発売された。1951年にはプレシジョンベースを発表。それは演奏者に最も影響与えた楽器の一つとなった。フェンダーが発明したギター製造法は1950 - 60年代の楽器製造に於いて革新的で、効率的に製造できた。それはヘンリー・フォードが1920 - 30年代に自動車製造で成し遂げた革新と等しかった。多くのミュージシャンがテレキャスターやストラトキャスター、プレシジョンベースを採用した。彼は1965年に健康問題から会社をCBSに1,300万ドルで売却した。
「技術者として新製品を開発したい」という気持ちから、1972年にジョージ・フラートンと共に新しいギター会社を設立。二人の頭文字をとってG&Lと命名した。ミュージックマン社のギターとベースをデザインし一躍話題になる。ミュージックマン社はこのあと独立し、アーニーボール社に吸収合併され、今に至る。

・・・というわけで、ギターやベースを弾いている方なら、このLeo Fender氏が音楽の歴史に名を残す偉大な人物というのがおわかりでしょう。

今回は、なんと!G&L社内にある、Leo本人の部屋(いまだにそのままの状態で残されている!)に潜入であります!!!エジソンの部屋に入るぐらいのスゴいことですよ!
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これがLeoの研究室の入り口だ!
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"Mr.Fender Only"と書かれています。特別に入らせてもらうことに。。。おそるおそる「失礼しま〜す」・・・

うわっスゴい!本当にLeoが作業をしていたころそのままの状態で保存してあります。
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Leoが亡くなった1991年3月のカレンダーです。亡くなる直前までギターのデザインやアイデアをこの部屋で練っていたそうです。デスクにはたくさんの写真が無造作に置かれています。
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これはLeo直筆のピックアップ(だと思われる)のデザイン画です。アンプのアイデアかも。
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こちらは1950年代のプライスリスト。おそろしく安いです。でも当時の値段にしては高かったのかな?
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そんでこっちはLeo直筆の、初代プレジジョンベースのデッサン。Leoがエレキベースを発明するまで、ベースはウッドベースだったんでしょうか。でしょうね。ん〜スゴい発明です。
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おっこれは金属にデザインしてあります。これは「型」だそうです。いろんな「型」を作って、あ〜でもないこ〜でもないと研究したんでしょうね。
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こちらは木材バージョン。どれもこれも1950〜1970年代のものばかり。
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これはミュージックマン"スティングレイ"のプロトタイプ。あの名器もこの部屋で生まれたんですなぁ。
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保守的にならず、常に「新しいこと」にチャレンジしていたLeoは、レスポール系に見られるようなヘッドシェイプのギターも作ろうと考えていたようです(しかし商品化には至らなかったらしいです)。珍しいですね。
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この部屋にはなぜか、ピックアップと、中途半端なボディがついたネックがたくさん並べてあります。何のためのものか尋ねてみると、なんと、いろんなネックといろんなピックアップの組み合わせを、下の写真のようにして試していたそうです。このようにしてピックアップをどの位置につけたらもっともサウンドが良いか実験していたそうです。なるほど!
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たまにピックアップがナナメに取り付けられたギターを見かけますが、これもLeoがこの部屋でナナメに置いて鳴らしたところ、案外良いサウンドが得られたので採用したそうです。思いつきそうで誰も思いつかないアイデアですよね〜。

なんと!

なんと!恐れ多くも!
Leoご本人のイスに座らせてもらいました!
「いいの?」と聞いたら、「Leoがいいと言ってるから、座れ」とのこと。お言葉に甘えて座って撮影!「これで君のギターの腕もきっと上がるよ。Leoの魂が乗り移ったから」とSteve氏。ありがたいデス!
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これにてG&L社の工場見学はおしまいです!発明王Leo Fenderの歴史を知ることができて、本当に来て良かった!

まだまだ旅行記続きますゼ!
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氣!
by ki_takuro | 2010-05-16 03:49 | 海外系!
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